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よくある質問 (製品)
JMACSの製品にご興味をお持ちくださりありがとうございます。弊社製品に対してよくある質問をまとめております。
環境関連
- 改正RoHS指令2011/65/EU(10物質)通称RoHS2に対応していますか
- 弊社の電線・ケーブル製品につきましては、2017年6月製造分より、完全に対応品に切り替わっています。 ※お客様に部材を指定されている場合を除きます。
フィールドバス・計装用ケーブル関連
- CC-Linkのバージョンと対応ケーブルについて
- CC-Linkのバージョンは、現在Ver.1.00、Ver.1.10、Ver.2.0の3種類が存在します。バージョン毎の対応ケーブルは、弊社HPの製品情報または総合カタログのCC-Linkケーブルのページを参照ください。また、バージョンの異なるシステムを混在させたり、同一のバージョンであっても特性インピーダンスの異なるケーブルを混在して使用することはできません。 ※なお、今後、新規にシステムを構築される場合は、Ver.2.0を採用することを推奨します。
- CC-Linkケーブルの接続方法について
- CC-Linkケーブルの途中接続は、M12コネクタ(4極、Aコーディング)を、機器間接続や分岐接続は、CC-Link用ワンタッチコネクタ(5極)を使用することを推奨します。
- デバイスネットケーブルのTHICKとTHINの仕様について
- デバイスネットケーブルのTHICKは太ケーブル、THINは細ケーブルとも言い、弊社の型番では、それぞれDVN18、DVN24となります。ケーブルの特性インピーダンスは、共に120オームですが、導体の太さが違うので、抵抗値や信号の減衰量が異なります。従って、太ケーブルは幹線用、細ケーブルは支線用として使用しますが、配線長が100m以下の場合は、幹線でも細ケーブルが使用可能です。 ※特性値の差は、弊社HPの製品情報または総合カタログのDVNのページを参照ください。
- RS422、RS485対応ケーブルについて
- RS422は、特性インピーダンスが100Ω系のツイストペアケーブルを推奨します。RS485は、特性インピーダンスが100Ω系または120Ω系のツイストペアケーブルを推奨します。100Ω系か120Ω系かの選択基準は、接続する機器とのインピーダンスのマッチングにより選択します。弊社対象ケーブルについては、ホームページか総合カタログのフィールドバス・計装用ケーブルのページを参照ください。
通信用ケーブル関連
- FCPEVとCPEVの違いについて
- FCPEVは、「着色識別ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル」といい、主として構内通信回線などに使用することを想定し、日本電線工業会規格JCS5402で規格化されています。CPEVは、「市内対ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル」といい、主として電力保安通信用や市内通信用回線に使用することを目的にJCS5224で規格化されています。一見、品名記号は似ていますが、名称や用途が違うため、ケーブルの構造も違います。 FCPEVは、CPEVに比べ、絶縁体やシースの厚みがやや薄く、細径化、軽量化が図られています。また、線心の識別もFCPEVは全線心着色識別に対し、CPEVはトレーサ識別になっています。詳細については、工業会規格又は各社カタログ等を確認ください。FCPEVが規格化される1994年以前は、規格化されたポリエチレン絶縁ビニルシースケーブルといえばCPEVが主であったため、構内通信設備でも公共施設等の工事においては、CPEVが指定されていました。現在では、FCPEVが、構内通信設備の通信ケーブルとして広く認知されていますが、一部の公共設備関連の工事では未だにCPEVが指定されている場合もあるので、この場合は、CPEVを使用する必要があります。
- 通信用ケーブルの最大使用電圧・最大使用電流について
- 通信・計装用ケーブルは、電気設備技術基準第237条に定める小勢力回路用のケーブルです。小勢力回路用の使用電圧・電流区分は、次のとおり定められています。
光ケーブル関連
- 高強度MIL光ケーブルって?
- 弊社の高強度MIL光ケーブル及び難燃高強度HS-FR光ケーブルは、その強靱さと柔軟性に特長があります。製品名にある「高強度」とは、MILの記号からも察せられるように、もともとは、米国の軍用規格に基づくスペックの製品でした。そして、製品カタログに掲載の写真のとおり、「戦車のキャタピラに踏みつけられてもファイバーが断線しない」、というほどの強靱さが最大の特長であります。この高強度のおかげで、従来のようなケーブルの金属保護層を必要とせずに、ビルや工場などの通信ネットワークシステムの配線で、優れた施工性を発揮し、お客様の好評を得ています。
防災用ケーブル関連
- 消防用耐熱電線N-300と警報用ケーブルNPの使用区分について
- 消防用耐熱電線と警報用ケーブルは、共に消防法により定められた防災設備に使用する小勢力回路(使用電圧60V以下)用のケーブルですが、その使用区分は明確に区別されています。主な違いは、耐熱保護が必要な回路に使用するか否かですが、詳細は、ホームページか総合カタログの技術資料のページで確認ください。
- 消防用耐熱電線N-300の使用温度範囲について
- 消防用耐熱電線は、小勢力回路用耐熱電線ともいいますが、ここで言う「耐熱」とは、火災発生の初期段階における短時間において、高温に耐え、ケーブルとしての通信機能を維持できる。という意味の耐熱性であり、いわゆる「連続使用許容温度」とは意味が違います。弊社の消防用耐熱電線は、架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル又は耐燃性ポリエチレンシースを標準としているため、「連続使用許容温度」としては、一般ケーブルと同じ、60℃となります。
その他一般・共通事項
- NHとEMの記号と仕様の違いについて
- NHの記号は、「高難燃ノンハロゲン」を意味し、EMの記号は、「エコマテリアル及び耐燃性」を意味します。EMケーブルは、従来の塩ビ電線の構造を変えることなく、塩ビの代わりに「ハロゲン及び重金属を含まない」耐燃性ポリエチレンを使用したものをいい、火災発生時の安全性を確保する目的で開発されたノンハロゲンケーブルを前身としています。従って、仕様に関しては、NH、EM共にハロゲンフリー仕様ですが、最も大きな性能上の違いは、難燃特性にあります。対応する難燃性試験で比較すると、NHは垂直トレイ難燃試験に対応する高難燃仕様ですが、EMは一般の塩ビ並の自己消火性を有し、JISC3005に規定する難燃(傾斜試験)に対応します。 ※難燃性試験方法につきましては、ホームページ又は総合カタログの技術資料のページを参照ください。
- ループ抵抗とは?
- ループ抵抗とは、回線の往路と帰路を合わせた導体の抵抗値のことです。通常、製品カタログ等に記載されるメタルケーブルの導体抵抗値(Ω/km)は、線心1本のkm当たりの抵抗値(Ω)を示すため、回路の往復線路で考えた場合、その約2倍となります(Ω/Loop km)。また、同軸ケーブルの場合は、内部導体と外部導体の抵抗を合わせた値となります。
- 化学トリーとは?
- 化学トリーとは、化学工場の廃物などに含まれる硫化物が、敷設ケーブルのポリエチレン絶縁体などを透過し、導体の銅と反応して硫化銅を形成し、それがポリエチレン層を押し広げるようにトリー状に成長する劣化現象です。現象としては、変色(黒変)、機械的強度の低下、絶縁抵抗の劣化などが上げられます。対策としては、ケーブルの敷設ルートの変更等による外的要因を取り除くことが最適であるが、これらが困難な場合のケーブルへの対応としては、アルミニウムシースなどの金属シースの使用などが有効です。